高校受験 併走母のつぶやき

早慶附属高校、都立トップ高、2020年2月の高校受験に向けて → 2020年4月早慶附属高進学の上の子 & 2022年2月高校受験の下の子、の記録

大団円を願って

予想通りと言えば予想通りに、緊急事態宣言が延長されてしまいました。


休校が続く上の子ですが、早くも高2での履修を決める時期となりました。
ここで生物、化学を捨ててしまうと、理系への道はほぼ閉ざされてしまいます。

一生に一度の高校1年生。

超イレギュラーに過ごさざるをえなかった一年間は疾風の如く過ぎ去り、もう早くも分岐点。一生にかかわる大事な選択をしなくてはなりません。

いったいコロナの影響はどこまで続くのでしょうか。

先日は上の子がボソッと、「もしかして、このまま卒業するまで一度も〇〇祭(文化祭)ができないなんてこと、ありえるのかなぁ… 」と言っていて、こちらもせつなくなってしまいました。

受験学年はもちろん、どの学年も、大人より子供達ばかりがコロナ禍で翻弄されていますよね。

見ていて本当に可哀想だなぁ、と思います。



さて、東京都は私立、都立と推薦入試が終了、いよいよ高校受験も佳境に入ります。

推薦で見事に合格をつかまれた方、おめでとうございます。

そして推薦残念だった方たち、未受験の方たちも本番はまさにここからですね。
きっと今、この最後の時間を大切に噛み締めながら過ごされていることと思います。


昨年の今頃を思い返してみると、面倒くさがりの私ですが、ちょっと願掛けのようなつもりでこのブログを細々と続けていた様に思います。

せっかく書き始めた受験ブログ。
上の子が頑張っているのだから、私も、せめて入試が終わるまでは投げ出さずに書き続けよう、と。( ← そうすればきっと道が開ける?なんて都合よく解釈したりして…笑 )


そうして迎えた第一志望の入試当日は、冬晴れのキリッと寒い一日で、朝の光で外の景色がちょっと神々しく見えたりもしました。


上の子は口数少なく、何と言えばいいのか、、何かが乗り移った、というのとは少し違うのですが、もう我々親が「体調はどうか」とか「忘れ物はどうか」とか、あれこれ気を回しても、本人の心には雑事が入り込む余地は全くない様子。

緊張からという感じではなく、雰囲気としては「物言わぬ戦闘モード」、ああもう、自分だけの戦いの世界に入っているんだなぁ… と、そんな顔つきをしていたように思います。


これはあくまで親側の視点ですが、
「まだ次がある。ここで受かればラッキー」で臨んだ推薦入試と、それまでの日々、様々な思いで積み重ねてきた力を全て発揮すべく挑む一般入試とでは、そこに対峙する上の子の心は全く別のものだったのではないでしょうか。


そして親側の私も、受験期を通して抱えていた焦りや不安、緊張といったものが不思議なほど消え去り、むしろ清々しく、厳かな、と言ってもいい様な気持ちでその日を迎えました。


やっとここまで来た。

怪我もなく病気もなく無事にこの日を迎え、ベストな状態で送り出してあげられる。それだけでもすごいこと、全てに感謝。

いろいろあったけれど、これでダメならあきらめがつく。いや、あきらめるしかないんだ。

すごいなぁ。高校入試って、こんなに尊いものだったんだ…


渦中にいると、大袈裟でなく本当にそんな風に感じたものです。

たかが高校入試、されど高校入試。

もちろん、失敗したってまだまだ人生いくらでもチャンスはあるけれど、でも子供達の道筋の、とても大切な一過程には違いありません。


上の子を送り届けた帰り道。
受験校まで広がる青空を振り返りながら、

どうかどうか、この学校が上の子を選んでくれますように。

お天道様にそう願った一年前を、今でも昨日のことの様に思い出します。


これから満を持して決戦の時を迎える本年度受験生の皆さま、御武運を、心よりお祈りしています。