親の受験・英検準一級 その一
あっという間にオリンピックも閉幕ですね。
今日から塾の夏季集中特訓が始まる下の子、
「オリンピックって閉会式が終わった後でもまだ試合があるんだね!」
と言うので、
「ん? そんなわけないでしょ〜。なんで??」
「え、だってテレビでそう言ってたし!」
「???」
どうやら、「閉会式が終わった後もまだ選手達の熱い戦いは続きます。」という類のアナウンスを聞いてそう解釈した模様です。
この国語力………
どうしたらいいのでしょう。
なぜ模試の国語ではある程度の偏差値が取れるのか、とても不思議です。
さて、前回触れていた英検準一級の話。
上の子の学校、高入生の帰国子女率はとても高く、一般入試で入学している友人達にも帰国子女が数多くいます。
(帰国時期等の条件が合わず、一般で入って来ている。)
「 国語も数学も抜群にできるから一般でOKだよん 」な帰国子女達は、英語が大嫌いな上の子から見たら本当にうらやましい限り。
今はまだのほほんとしている上の子ですが、高3の実力テストは大学の学部選択に非常に重要で、優秀な同級生達と渡り合える力を持つには、英検準一級相応の力でやっとスタートラインに立てるかどうか?
英語やらなきゃ、と分かっていても重い腰が上がらない上の子に、
「じゃあ一緒に準一級受けようよ。ママより良いスコアで合格したらボーナス奮発しちゃうよ!」
と、二人で受けることになりました。
もう上の子は自分でバイト代も稼いでいるので、この「ボーナス作戦」もあまり効き目はないんですけどね。
そして前述の通り、図らずも私が一人先に受けることになりましたので、この経験が子供達に少しでも役立てばいいのですが、、あまり参考になれないかな。
まず準一級の長文とリスニングの難易度だけサラッと確認し、うん、まぁイケるかなと、私の対策は完全に単語一辺倒でした。(準備期間2ヶ月ほどでしたので、余裕もなかった。)
そして実際の英検ではひどい目にあいました。
私の場合は年齢的にも、試験の中身以前に集中力の維持が一番の課題だったと言うことに、当日会場で気が付いてしまったのです。
もうずっと試験など受けていないのですから、時間を計っての過去問演習にたくさんの時間を割くべきでした。
焦って解いて、ちょっとわからない問題が出てくると、あっという間に集中力がそがれて続けることが辛くなってくる。
たかが英検なのに、途中からもう本当に苦しくて、「やっぱ無理だ。帰ろう。」と投げ出そうとしたくらいです。
パス単完璧なのに、、この知らない単語達はどこから出て来るの?と、一人悶絶していた語彙セクションがやっと終わったと思ったら長文。
ふむふむ読める。けど遅い。
は? いったいいくつあるの? 時間が足りない。(英作文に30分残すつもりでした。)
後から冷静に見れば大した数でもないのですが、その場の感覚ではもうめくってもめくっても長文、ネバーエンディング長文です。
全く集中して読めず、シチリアレモンとマフィアの関係についての話が出て来れば、頭の中はゴッドファーザーのテーマが流れ、
懐かしいなぁ。そういえばアンディ・ガルシアって今何してるんだろう…?
は!英検中!
なんて具合で、もはやいかに現実から逃避しようかと脳細胞が悲鳴をあげ続けていました。
最後はニュアンス読解(←造語)で投げやりに長文を終了したものの、なんとでもなるだろうとナメていた英作文がこれまた書けないこと。
確かトピックは「大企業は社会に貢献しているか?」とか、そんな内容だったと思います。
あれこれ考えるものの上手くまとめられず、結局、中学生みたいな仕上がりになってしまいました。
あの作文、子供達にはとても見せられません。
そして精も根も尽き果てているところに勝手に始まったリスニング。
ここまで来ると「 そっか。あと少しで家に帰れるんだ… 」という一縷の望みにすがりながらひたすらマーク。
帰りたい一心で超集中していたのか、リスニングに不利と言われる一番後ろの席でしたが音声はとてもクリアに聞こえました。
最後は、
やったーーー終わったーーー!!
と叫びたいくらいの開放感で、いの一番に会場を後にしました。
それにしても、準一級ってもう少し年齢層が高いのかと思っていましたが、私が受けた教室は若い人ばかりの印象でした。
覚悟して出かけたものの、やはりかなりのアウェイ感。
そもそもは上の子と並んで受験できると思っていたのに、なんでこんな所に一人ぼっちで、こんな辛い思いして、わざわざ英検なんか受けているのだろう私。
と、非常に後ろ向きな思考にグルグルととらわれながら過ごした一次試験の2時間でした。笑
長くなってしまったので、また次回に続きます。