高校受験 併走母のつぶやき

早慶附属高校、都立トップ高、2020年2月の高校受験に向けて → 2020年4月早慶附属高進学の上の子 & 2022年2月高校受験の下の子、の記録

雨天コールドの甲子園と三者面談


我が家は各社の新聞ジプシーなのですが、ここしばらくは毎日新聞を購読しています。

昨日、その余録を読んでいたら、


夢にまで見た甲子園は
ユニホームを重くする雨と
足にからみつく泥と
……そして
あと一回を残した無念と
挫(くじ)けなかった心の自負と
でもやっぱり
甲子園はそこにあったという思いと
多くのものをしみこませて終わった


という、作詞家、故阿久悠さんの昔の詩が紹介されていました。

これは先日の甲子園で、西東京代表の東海大菅生高が、大阪桐蔭高に降雨コールドで敗れたことを受けてです。

当日は私もリアルタイムで応援しており、なんとも無念の幕切れにしばし呆然としてしまいました。

この詩は


きみたちは
甲子園に一イニングの貸しがある
そして
青空と太陽の貸しもある


と結ばれており、筆者は、コロナで出場辞退となった高校も含め、運命の理不尽を嘆く球児達に、不運を恨むよりも「これは貸し」と胸を張ってほしい、という阿久悠さんからのエールだと、そう書かれていました。


これは、球児達はもちろん、コロナによって本来あるべき大切なものを奪われ続けている他の子供達にもあてはまるエールでは、、と、私は記事を読んでいてジーンとしてしまいました。涙

あと少し、もう少し、コロナが落ち着いたら、ってみんなもうずーっと我慢して来ているのに、この現状。


でも、運命を呪うことなく「これは貸し」と、そんな風に思いながら前進して行ってほしいです。



さて、少し前の話になりますが、夏休みに入ってから上の子と下の子の三者面談がありました。


上の子の方は、特記すべきこともなく、クラスの様子や成績について、現時点での学部希望など話してつつがなく終了。


そして中3下の子。

この時期の三者面談は受験校のイメージ( 提出書類は暫定で、第一志望私立、第二志望都立と記入しました )の確認をするくらいかな?と出かけたのですが、先生からはたくさんのお説教が待ち受けていました。


授業に参加する意欲に欠けている。
提出物で出ていないものがある。
学校で寝ている(授業中に課題等が済んだ空き時間など寝ている、総会など学校行事中に寝ている)。
定期試験の結果と比べて内申がとても低い。

もろもろ、、
ざっくり言えば、生活態度に問題あり、という話です。



昨年の先生は、まず長所から、そして改善点へとマイルドに進行したので穏やかな面談だったのですが、今年は、最初から最後まで悪い所のみの指摘で、下の子は態度も硬化し、とても感じの悪い返答をしてしまっていたと思います。


(先生)
学校の成績なんかどうでもいいと思ってない?
自分が行きたい学校は内申なんか関係ないから、1でも2でもいいと思ってるわけ?
この評価についてどう思ってるの?
(下の子)
まぁ、、35はあるからもういいんじゃないですか。

( ↑ これは模試結果+内申素点35以上必要な確約校がある、と私に言われていたからの発言と思います。)

(先生)
授業中、課題とか終わったら寝てるよね。寝てていいの?塾でも寝てるの?
(下の子)
塾の授業はおもしろいから寝ない。

(先生)
じゃあ学校で寝てるのは(自分の)授業が面白くないから寝てるんだ?
(下の子)
はぁ……まぁ。

何月何日〜をした、と先生が記録されていたもの(友人への良くない態度について。例えば、筆箱の中身をぶちまけていた、大掃除の時に友人に水?をかけていた、等)を読み上げて、
(先生)
今言ったことについてどう思う?
(下の子)
全部理由があってそうなったことなのに、断片的にしか物事を見れない人なんだなと思いました。


と、概ねこの様な会話がずっと続きました。


あーあ…

と思いながら隣でずーっと黙って聞いていた私。

下の子がこれ以上失言をする前になんとかするべきだよね、と思いつつ、なんともできませんでした。



面談中、私の出番はほとんどなかったのですが、先生と下の子のやりとりを聞いていて、中学の内申(=授業に対してのやる気、生活態度)を良くしようと頑張らずに私立3科の勉強(塾の勉強)に力を入れる、ということは、先生にとってはやはり【悪】なのだなぁ、と感じました。


確かに、内申点を得る=大人から認められる、というスキルは、本人にとって、あるいは学力よりも将来に渡って役立つ力かもしれません。

だから、そこをいいかげんにしたらダメなんだと、そういう意味で先生は厳しく指導されているのだと思います。


でも、塾で忙しい合間、定期テストもある程度頑張っていたし、モレはあったようですが提出物も本人的には気にしていた様子。いくらなんでも、


1でも2でもいいと思ってるわけ?


というのは、生徒のモチベーションを下げるだけの発言に聞こえ、とても残念に思いました。

そんな言い方をされたら、逆に何一つやる気がなくなってしまう子の方が多いのではないでしょうか。


面談の最後に、

お母さんは何かありますか?

と聞かれたので、


本人には自分側からの景色しか見えていないと思うので、先生から、周りから見るとあなたのやっている事はこう見えるんだよ、と教えていただけることはとてもありがたいです。
これからもよろしくお願いします。


と伝えました。

ちなみにこれは本音です。



今回の面談を終えて、内申に関しては、私は逆にあきらめがついた、というか肝が据わりました。


下の子とは、

どうせダメだと投げ出さずに、とにかく自分ができるだけの努力はするんだよ。
先生から言われたこと、心当たりがあるならやっぱり直さなくちゃ。

と話しましたが、本人なりに頑張って、それでも評価してもらえないのであれば、もう仕方がありません。



上の子の中1、中2時代、一緒にたくさんの都立高校を見てまわり、「ここもいいね!あそこも!」って、本当に素晴らしい学校がいくつもあったのです。

私の中で、ここはきっと下の子がすごく楽しめそう♪と、一人勝手に思い描いていた学校も実はあったのですが、、


やはり彼は都立にはご縁がないのかなぁ…。


と、ここに来てあきらめムードが漂い始めています。